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陰キャがゲストハウスに行って、自己紹介の練習をして終わった話

ブサイクな陰キャ。だから彼女がいないと思っていました。
しかし、世の中には、僕と同じような進撃の巨人の奇行種っぽい見た目でありながら、彼女がいるというミラクルをおこしている輩が確かにいます。
すごい。いみわかんない。
彼らは僕にとって希望です。最高に憎たらしいですが、希望なのです。

彼らに彼女がいるということは、僕に彼女がいない原因は見た目が奇行種だからではなく、陰キャだからということになります!
だったら陰キャを直せばいい!
でも根っからの陰キャはどうしたら陽キャになるのでしょうか。
私はひらめきました。

「陽キャの巣に自らを突き落とせばいい」

 

「人間の能力の大半は環境で決まる」と何かのアニメで言ってた気がします。
実際、今の私と付き合いのある人を見てみると、だいたい陰キャ。
それはもう見事に陰キャなのです。

圧倒的フリー率。
圧倒的オタク率。
圧倒的童貞率。
女性に関する話をしていると、知らないうちにアニメキャラの話題に自然とシフトします。

だからだ。
だから私はいつまでたっても陰キャだったんだ。
ぼくのせいじゃない!!
ぼくのせいじゃなかった!!
全部環境がわるい!!!!!

 

史上最高のコペルニクス的転回を味わい、私はいてもたってもいられなくなりました。
「やっと彼女ができる!!」

向かった先は沖縄のゲストハウス。
キッチンや食堂が共同で、夜になると宿泊者たちがそこで語り合うらしいのです。
初対面のやつと男女入り乱れてたのしく雑談・・・
圧倒的陽キャ!!

それも、旅行中はどうも女性も開放的な気分になるらしいですよね。なんかの漫画で見ました。
ということは、何かあるかもしれません!!
わーお。

 

適当に海を眺めて時間を潰した後、予約したゲストハウスにチェックイン。

ぼく「す、すいませーん」
なんかチャラそうなお姉さん「んー?チェックイン?」
ぼく「!!?!??」

やばい。なんかやばい。
瞬時にこの人の経歴を分析。
この焼け方、このキャラ、こいつサーファーだ。
「サーファー好きが祟って島にいついちゃいました」パターンの奴だ。

サーファー・・・それは陽キャの王!
戦闘力5の私の前に、フリーザが立っているのです。

やっぱり違う。このナチュラルなタメ口。

ぼく「あ、あ、あ、は、はい、よろしくう!」

完璧なタメ口で相手をけん制し返し、なんとか自分の室に向かいます。
チェックインという名の陽キャの洗礼を受けた私は気づきました。

 

「このままでは殺られる。」

 

ここは陽キャの巣。我らが天敵の総本山。
こんなとこに丸腰で来てはいけなかった。
僕はなぜこんなところに来てしまったんだ。

 

自分の部屋は運がいいことに私だけの貸切でした。
そこで私は決心します。
「今からできることをやろう」
そして、夜の雑談会に備えて、自分の部屋で自己紹介の練習を始めました。

 

「埼玉県から来た、ちゃんてぃです!!いまはーうーんと社会に疲れてちょっと休みとって沖縄にきちゃいました><」

いい感じ。陽キャっぽいよ、ぼく。
けど、逆にもっと自分を出して見たらどうだろう。

「ちゃんてぃです!!まぁかなりオタクなんで、特に2010年前後のアニメとかは任せてください!!」

いかん。ここは陽キャの巣。陽キャになりに来たのだ。

「うぃ!ちゃんてぃです!!彼女かなりぼしゅーちゅっですっ笑」

さすがにやりすぎました(*^◯^*)
自分の言ったことで笑ってしまいましたよ!うふふ笑

 

そのあとも練習を続け、気づけば午後8時。
共有スペースに陽キャ達が集う時間です。

私もそろそろ出陣、そう思った時に、声が聞こえて来ました。

「そろそろ共有スペースいくわー」(小さい声)
(ドアを開ける音)
「ういー、俺も後から行くわ」(大きい声)

 

あれ、おかしくないだろうか?
なんだか、別の部屋の人がその部屋のドアを開ける前に、その人の声が聞こえた。
別の部屋のドアの向こうにいる人の声が、別の部屋にいる私に聞こえた。

別の部屋のドアの向こうにいる人の声が、別の部屋にいる私に聞こえた。

私の自己紹介の練習は全て別の部屋にいる人に聞こえていた。

なるほど。なるほどね。そうくるか神様。
やるじゃないか。

ぼくは財布を持ち、誰にも気づかれないように宿を出て、スーパーで買ったおにぎりを海辺で噛み締めましたとさ。

めでたしめでたし。

 

本来このサイトでは、女性に本気でアンケートを取った情報をまとめています。
本当にアンケート取っていますので、ぜひご覧ください。
www.cdeight.com
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